「大丈夫じゃないよ」

先週金曜日のこと。
20時過ぎに仕事を終えて、
21時前に帰宅したところ、ムスメが
「お腹痛くて息が出来ない」と。。。

少しリラックスすると落ち着くかしら? なんて思いつつ
お風呂に入ったり身体をさすったりしても、どうにも
痛みは増す一方のようで、救急外来受診を決めた。

折しも、翌土曜日はパートナーが早朝発で出張予定。

救急外来は終わりが見えないことを考慮すると
ムスコを家に置いていくわけにはいかず
結論、子ども2人を車に乗せて病院へ。

「お腹キリキリする。病院まだ?」
「キリキリするの、辛いよね。10のうち、どれくらい?」
「・・・18くらい。すごく痛い」
「18か。。。10を越えちゃってる感じ?」
「2倍くらい。20のうちの18くらい痛い」

セカンドシートに、泣きそうな呻き声のムスメ。
意識の確認も兼ねて、声掛けを続けていたものの
『20のうちの18なら、10のうちの9なんじゃないか・・・』
なんて、つい思ってしまったことが失敗の要因。

「それは結構辛いよね。でも、病院まで
 あと10分くらいで着くからね。大丈夫だからね」
「・・・こっちは大丈夫じゃないよ」

はい。やってしまいました。
受容と共感だけで良かったところ、
安心させるためとはいえ「大丈夫」は禁句でした。


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緊急事態発生の際、大人が焦ってしまうと
子どもも不安になってしまうから、極力落ち着いて
安心させる(そして、その声掛けで大人自身も落ち着く)ことが
重要だと認識していたのだけれど、

「大丈夫」は、今のムスメには不要な言葉掛けでした💦
マニュアル通りの対応をしてしまった自分に反省。。。

不安な気持ちの相手に対して
「大丈夫」を伝えることが最適なのかどうか。
それは、相手との関係性によってもだいぶ違うだろうし
安易な「大丈夫」は、不信感にも繋がり兼ねないと再認識。

「大丈夫」の根拠や具体的な理由を補足すれば
OKな場合もあるし、それが余計にNGになる場合もあるよね。

面談の場で、うっかり「大丈夫」を使っていなかったかしら。。。


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真夜中過ぎの診察で、12時間以上前に口にした食べ物が
全く消化されていない状態で確認されたムスメ。
原因は不明ながら、「胃腸炎でしょう」との診察で
とりあえずは安堵。。。

午前2時前に帰宅して、まもなくスヤスヤ就寝し
翌日以降はすっかり元気に過ごしていたけれど。


「大丈夫じゃないよ」


マニュアルや、事例集にあるようなことは
もちろん先人の知恵として大切なのかもしれないけれど。
相手と自分の関係が、どのようなものであって
目の前の相手が、どんな思考特性を持っているかについて
解っているような場合は、その限りではないことを。

背中で聞いたムスメの声と併せて
しっかり記憶に留めておかなきゃいけないな、と感じた。

M'sRoom へ、ようこそ

人材会社で働きつつ、キャリアコンサルタントの富山翠としてお仕事しています。

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