クリスマス・イブ

クリスマスも目前のある日、
テレビ番組か何かでサンタクロースの話題が出ていた。

「サンタさん、クリスマスに来てくれるのにね」

4年前からお願いしているから、
ムスコ(現在5歳)が物心ついた時には
既に当たり前に来て頂いていたことになるんだな。。。

保育所のクリスマス会に現れるのは用務員さんだと
解っているけれど、我が家に毎年来て頂くのは
本当のサンタさんだと信じてやまない子ども達。

ちょっと複雑な気がしないでもない。

サポートサンタさんが、サンタさんからの手紙を
子ども達に読み上げてくださって・・

そして、高らかな笑い声と共に
プレゼントを持って現れるサンタさん。

反応は薄いけれど、信じている存在だからこそ。
今年1年の頑張りも、ちょっとズルしちゃったことや
ちょっと失敗しちゃったことも全部知っているから
毎年のことながら、ドキドキの対面なんだよね。。。

今年のプレゼント。
「わぁ! ずっと欲しかったヤツだ~! 」

「サンタさん、なんで心の中で思っていただけの
 1番欲しかった物、解っちゃうんだろう~・・・?」
(あなたは「釣り竿が欲しい! 」だったものね💦)

クリスマス・イブの夜に。
無邪気にプレゼントを開けて遊びだす子ども達を
ぼんやりと眺めながら、「自分の中の当たり前」を思う。

きっと、私が想像も出来ないようなことが
まだまだきっと、たくさんある。


20年以上前、仲良くなったホームレスのおじちゃん達に
「せっかくだから食べて行きなよ」と勧められて
一緒に食べた、炊き出しのゴハンの味とか。

警備員のアルバイト時代に出会った上長の
どこか遠くの世界を見ているような、虚ろな目。

「ボク、お金持ってるから何でも買ってあげる」
「パパはお仕事でいないから、ちょっと一緒にいてよ」と
22時前のコンビニで声を掛けてきた、
明らかに小学校低学年くらいの男児。


まだ、触れることさえ出来ていない世界が
すぐ近くに、ある。

それだけは、解っている。


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私がそうだったように、、、
いつの日か子ども達にも
「自分の当たり前」が「みんなにとっての当たり前」と
同じではないことに、気付く日が来るのだろう。

その時に、どのように感じて
どのような言動を取捨選択していくのかは
今のところは、まだ判らないのだけれど。

サンタクロースの種が
子ども達の中で、芽吹いてくれることを祈りつつ。

M'sRoom へ、ようこそ

人材会社で働きつつ、キャリアコンサルタントの富山翠としてお仕事しています。

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